女性の一生と東洋医学 〜月経・妊娠・更年期・老年期まで〜
女性の体は、一生を通じてホルモンや自律神経、そして東洋医学でいう気・血・水のバランスによって大きく変化します。
東洋医学では、この変化を「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」の働きと深く関連づけて捉え、各ライフステージごとのケアを重視します。
1. 月経期(思春期〜成熟期)
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特徴:ホルモン分泌が安定しはじめ、生理周期が整う時期
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よくある不調:生理痛、PMS、月経不順
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東洋医学的ポイント:「肝」が気血の流れを調節し、「腎」が生殖機能を支えます。ストレスや冷えがあると肝の働きが滞り、月経トラブルが起こりやすくなります。
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ケアの例:温める習慣、ストレスケア、十分な睡眠
2. 妊娠・出産期
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特徴:生命を育むために血やエネルギー(気)を多く必要とする時期
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よくある不調:つわり、むくみ、腰痛、産後の体力低下
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東洋医学的ポイント:「腎」が生命エネルギーを、「脾」が栄養を運び、「血」が胎児と母体を養います。消耗を防ぐケアが重要です。
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ケアの例:栄養バランスの取れた食事、無理のない運動、産後の十分な休養
3. 更年期(閉経前後)
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特徴:卵巣機能の低下に伴い、ホルモンバランスが急変する時期
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よくある不調:ほてり、発汗、不眠、動悸、情緒不安定
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東洋医学的ポイント:「腎」のエネルギーが減少し、自律神経や「心」の働きにも影響します。気血水のバランスを整えることが安定のカギです。
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ケアの例:深い呼吸、体を温める食事、趣味や交流で心を満たす
4. 老年期
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特徴:体の回復力や代謝が低下しやすい時期
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よくある不調:関節痛、物忘れ、尿トラブル、冷え
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東洋医学的ポイント:「腎」の衰えは骨や脳、耳などの機能にも影響します。無理なく体を動かし、血流を保つことが重要です。
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ケアの例:軽い運動、温活、やさしい刺激のマッサージ
東洋医学から見た女性の一生
東洋医学は、症状だけでなく、その人の体質やライフステージに合わせてケアを行います。
大切なのは「不調を感じてから治す」のではなく、変化を予測して早めに整えることです。
あなたの今の体は、これまでの生活の積み重ね。
これからの体は、今日からのケアで変えられます。
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こころね整体院でございます。