“気・血・水”で読み解く女性の不調
〜東洋医学の体質診断で、あなたの不調の根本を知る〜
「疲れやすくて、ずっと体が重い」
「月経トラブルや冷えがあるけど、原因がわからない」
「同じケアをしても、効果がある人とない人がいるのはなぜ?」
――そんな疑問を感じたことはありませんか?
東洋医学では、不調の原因を単に「病名」や「症状」ではなく、
**“その人が本来持っている体質と、そのバランスの崩れ”**としてとらえます。
今回は、東洋医学の基本理論である「気・血・水(き・けつ・すい)」に基づいて、
女性によく見られる体質と不調をタイプ別にご紹介します。
◆ 「気・血・水」って何?
東洋医学では、人の体は「気」「血」「水」の3つの要素がバランスよく巡ることで健康が保たれていると考えます。
要素 | 説明 | 不足・滞りによる主な症状 |
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気(き) | 生命エネルギー、体を動かす力 | 疲れ、息切れ、やる気が出ない、胃腸虚弱 |
血(けつ) | 血液とその栄養、潤い | 顔色が悪い、生理トラブル、めまい、不眠 |
水(すい) | 体液(リンパ・唾液など)、潤いと排出 | むくみ、冷え、関節の重さ、痰、肌荒れ |
これらがどれかひとつでも過不足したり、滞ったりすると、さまざまな不調となって現れるのです。
◆ 体質別チェック:あなたはどのタイプ?
【1】気虚(ききょ)タイプ:エネルギー不足型
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疲れやすい、風邪をひきやすい
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声に力がない、動くとすぐ息切れ
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食欲がない、下痢しやすい
なりやすい症状: 倦怠感、慢性疲労、胃腸の弱さ、冷え
➡ 対策:無理をせず、しっかり休む/温かく栄養のある食事をとる
➡ おすすめのツボ:中脘、足三里、気海
【2】気滞(きたい)タイプ:ストレス・緊張型
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イライラしやすく、気分の波がある
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胸やお腹が張る、生理前に症状が強く出る
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ため息が多い、喉がつかえるような違和感
なりやすい症状: 生理痛、PMS、頭痛、過敏性腸症候群
➡ 対策:ストレスを溜めない/香りや深呼吸でリラックス
➡ おすすめのツボ:太衝、合谷、内関
【3】血虚(けっきょ)タイプ:栄養・潤い不足型
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顔色が青白い、唇が淡い
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めまい、動悸、不眠
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生理が遅れる・量が少ない
なりやすい症状: 抜け毛、白髪、不眠、肌の乾燥、生理不順
➡ 対策:鉄分・たんぱく質を意識した食事/早寝で血を養う
➡ おすすめのツボ:血海、三陰交、肝兪
【4】瘀血(おけつ)タイプ:血の滞り型
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生理に塊がある、生理痛が強い
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シミ・くまができやすい、肌がくすみがち
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肩こり・頭痛が頑固で慢性化している
なりやすい症状: 月経困難症、子宮筋腫、冷え、関節痛
➡ 対策:運動・温活で血流促進/冷たいものを避ける
➡ おすすめのツボ:膈兪、三陰交、合谷
【5】水滞(すいたい)タイプ:水のめぐりが悪い型
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むくみやすい、下半身が重い
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めまい・吐き気がある
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天気の変化で体調が悪くなる
なりやすい症状: むくみ、メニエール、アレルギー性鼻炎、冷え
➡ 対策:水分のとりすぎに注意/運動や入浴で代謝アップ
➡ おすすめのツボ:陰陵泉、水分、豊隆
◆ 当院のアプローチ:体質+不調に合わせたオーダーメイド施術
当院では、初回に丁寧なカウンセリングを行い、
あなたの「体質」と「今出ている不調の根本原因」を東洋医学的に見極めます。
その上で…
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鍼灸で気・血・水のバランスを整える
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骨盤や背骨の調整で自律神経を安定させる
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食事・睡眠・生活習慣のアドバイスも体質別に実施
どこに行っても変わらなかった不調も、体質を知ることで初めて“対処法”が見えてくるのです。
◆ 最後に:「体質=あなたの取扱説明書」
体質は、性格と同じように“人それぞれ”。
誰かと同じ方法が自分に効くとは限りません。
大切なのは、“自分の体をよく知ること”。
気・血・水の視点で体を見つめ直すと、
不調が“敵”ではなく“体からのメッセージ”に変わっていきます。
お電話ありがとうございます、
こころね整体院でございます。