冷えは万病のもと
〜女性の冷えの正体と対策を東洋医学で読み解く〜
「手足が冷えて眠れない」
「お腹を触るといつも冷たい」
「夏でも靴下が手放せない」
そんな“冷え”の悩みは、実は多くの女性が抱えています。
しかもこの“冷え”、ただ不快なだけでなく、肩こり・生理痛・不眠・便秘・肌荒れ・不妊症など、さまざまな不調の根っこに関係していることが多いのです。
今回は、東洋医学と西洋医学の視点から「女性の冷え」の原因を紐解き、当院での施術やセルフケアまでをご紹介します。
◆ 冷えの正体とは?(西洋医学的視点)
冷えは、以下のような要因から起こるとされています:
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血流の悪化(運動不足・低体温・貧血など)
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自律神経の乱れ(ストレス・不眠・過労)
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筋肉量の不足(熱をつくれない)
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ホルモンバランスの乱れ(生理周期、更年期)
女性は男性よりも筋肉量が少なく、ホルモンの変化も大きいため、冷えを感じやすい体質になりやすいのです。
◆ 東洋医学で読み解く“冷え”
東洋医学では「冷え」は立派な症状であり、体質や内臓機能の乱れを表すサインと考えます。
▷ 主な冷え体質のタイプ
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気虚(ききょ)タイプ
→ エネルギー不足。疲れやすく、冷え+だるさが強い。 -
血虚(けっきょ)タイプ
→ 血の不足。顔色が悪く、手足が冷えやすい。 -
腎虚(じんきょ)タイプ
→ 加齢や慢性疲労により、深部の冷え。足腰が冷える、夜間頻尿なども。 -
気滞血瘀(きたいけつお)タイプ
→ ストレスや血流の滞り。手足の先が冷たい、しびれや肩こりも。
つまり一口に“冷え”と言っても、人によって原因はさまざま。
体質に合わせたケアがとても大切なのです。
◆ 冷えが引き起こす女性の不調
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生理痛・PMS(子宮の血行不良)
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不妊・更年期症状(ホルモンの乱れ)
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肩こり・頭痛(血流の滞り)
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便秘・むくみ・肌荒れ(内臓の冷え)
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気分の落ち込み・不安感(脳・自律神経の冷え)
冷えは「体の内と外の巡りが悪くなっているサイン」。
放っておくと、慢性的な不調を招くことになります。
◆ 当院での冷え体質への施術
当院では、冷えそのものを治すのではなく、冷えを生み出す体質やバランスの乱れを整えることを重視しています。
▷ 鍼灸施術
・三陰交、関元、腎兪、足三里など、冷え改善に特化したツボを活用
・気血の巡りを整え、自律神経を調和させることで、体がポカポカに
▷ 整体施術
・骨盤の歪みや背骨のねじれを整えて、下半身への血流を改善
・肩こり・首こりの調整も併せて行い、全身の巡りを底上げ
▷ 生活アドバイス
・お腹・足元を温める習慣づくり
・冷えを悪化させる食べ物(生野菜・甘い物・カフェイン)の見直し
・呼吸・入浴・睡眠の質改善も含めたセルフケアをご提案
◆ 最後に:冷えは“体質”だからこそ、改善できる
「冷え性だから仕方ない」ではなく、冷えは体質改善で変えられます。
温めるだけではなく、「巡らせる」「補う」ことが必要なのです。
冷えがなくなると、疲れにくくなり、眠りが深くなり、気持ちも前向きになります。
あなたの体が本来持つ「温かさと巡り」を取り戻していきましょう。
お電話ありがとうございます、
こころね整体院でございます。