女性の体は月で変わる

女性の体は月で変わる

〜ホルモンと不調の関係を知ることが、ケアの第一歩〜

「毎月、同じ時期になると体調が悪い」
「気分の浮き沈みやだるさが、自分でもコントロールできない」
「病院では“異常なし”だけど、なんとなく調子が悪い…」

こうした悩みを抱える女性はとても多くいらっしゃいます。
実はその背景には、女性ホルモンと自律神経の影響が深く関係しています。

今回は、まず基本となる「女性の体と月経周期」「ホルモンと不調のつながり」をやさしく解説します。


◆ 女性の体は“月のリズム”で動いている

東洋医学では、女性の体は「月(=月経)」のリズムに大きく影響を受けるとされています。
現代医学でも、約28日周期で変化する女性ホルモンが、心身に多くの影響を及ぼすことがわかっています。

月経周期におけるホルモンの主な流れ:

  1. 月経期(1〜5日目)
     → エネルギーが低下しやすく、冷え・眠気・イライラ・腹痛などが出やすい

  2. 卵胞期(6〜13日目)
     → 気力が上がり、比較的元気に過ごせる時期(回復期)

  3. 排卵期(14日前後)
     → 頭痛・腰痛・吐き気・肌荒れ・感情の起伏が出ることも

  4. 黄体期(15〜28日目)
     → PMS(月経前症候群)が起きやすい。むくみ・便秘・イライラ・眠気・不安感など

このように、女性の心と体は「一定」ではなく、波のように変化するのが当たり前なのです。


◆ 東洋医学的に見る女性の体のしくみ

東洋医学では、女性の体を「血(けつ)」と「腎(じん)」の働きで支えていると考えます。

  • 「血」:ホルモン、栄養、感情の安定に深く関係

  • 「腎」:生殖機能、加齢、ホルモンの源のような存在

このバランスが乱れると、以下のような不調が現れます:

  • 血が不足 → 冷え・貧血・不安感・生理不順・抜け毛

  • 腎が弱る → 更年期症状・不妊・疲れ・腰痛・白髪

  • 肝の滞り → イライラ・胸の張り・情緒不安定

だからこそ、体の変化を責めるのではなく、「整える」ことが大切です。


◆ 当院のケア:ホルモンバランスと自律神経に着目した施術

当院では、「その時の症状」だけでなく、月経周期や体質に合わせた施術を行っています。

▷ 鍼灸施術

・女性ホルモンの流れに関係するツボ(太衝・三陰交・関元・腎兪など)を使い、気血を整える
・自律神経に働きかけることで、リラックスしやすく、眠りやすくなったという声も多数

▷ 整体

・骨盤のゆがみをやさしく調整し、内臓・子宮周囲の巡りを改善
・肩こり・腰痛・むくみなども同時にケア可能

▷ 体質と周期に合わせたアドバイス

・冷え・食事・運動・ストレスへのアプローチを提案
・無理なくできるセルフケアで、「生理前が怖くなくなった」と喜ばれています


◆ 最後に:変化に寄り添うことが、女性のケアの本質です

「女性の体は毎月変わって当然」
それは決して弱さではなく、柔軟に変化しながら、生命をつなぐ力でもあります。

だからこそ、痛みやつらさがあるなら、それは「体からのサイン」。
しっかり向き合い、体と心を整えることで、毎月の波を穏やかに乗りこなせるようになります。

こころね整体院