顎関節症と全身の不調の関係
〜“口が開けづらい”“音が鳴る”だけじゃない、顎のゆがみが引き起こす不調とは〜
「口を開けるとカクカク音がする」
「朝起きると顎がだるい」「食事中に顎が疲れる」
そんな症状がある方、それは**顎関節症(がくかんせつしょう)**かもしれません。
顎関節症は、単に「口が開きにくい」という問題にとどまらず、
頭痛・肩こり・首こり・めまい・不眠・噛みしめ癖など、全身に影響を及ぼすケースが少なくありません。
今回は、顎関節症の原因と当院のアプローチについて、西洋医学・東洋医学の両面から詳しくお伝えします。
◆ 顎関節症とは?(西洋医学的な視点)
顎関節症とは、「あごの関節(顎関節)」やその周囲の筋肉・靭帯に異常が起こり、以下のような症状を引き起こす状態です。
主な症状:
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口が開けづらい(開口障害)
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開閉時にカクカク・ジャリジャリ音が鳴る(関節雑音)
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顎・耳のまわりに痛みがある
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食事中に疲れる、噛みにくい
主な原因:
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歯ぎしり・食いしばり
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ストレスや緊張(自律神経の乱れ)
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姿勢の悪さ(猫背・ストレートネック)
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顔や体のゆがみ、かみ合わせの不良
顎の筋肉と首・肩の筋肉は連動しており、顎の不調が首こり・肩こり・頭痛につながることが非常に多いのです。
◆ 東洋医学的に見る顎関節症の背景
東洋医学では、顎関節症は「経絡(気の流れ)の滞り」や「肝・腎・脾」の弱りと関係しています。
東洋医学的に考えられるタイプ:
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肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ:ストレスが原因で「肝」の気が上に昇り、筋肉が緊張しやすくなる
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腎虚タイプ:顎の骨や関節を支える腎のエネルギーが弱まる
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脾虚タイプ:体の軸が不安定になり、噛み合わせや顎関節に影響
また、東洋医学では**顎まわりの不調は“全身の歪みのサイン”**ととらえ、症状だけでなく身体全体のバランスを整えることが重要とされています。
◆ 当院の顎関節症に対する施術法
当院では、「顎関節だけを整える」のではなく、顎・頭・首・肩・骨盤など全身のつながりを見ながら施術を行います。
▷ 顎・首・姿勢の評価
・口の開き方、顎のズレ、頚椎(首)の可動域、姿勢バランスをチェック
・噛みしめのクセ、食いしばり、ストレス状況も確認
▷ 鍼灸治療
・咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋など、顎に関わる筋肉の緊張を緩めるツボを使い、血流と気の流れを改善
・肝・腎・脾など、体質に応じたツボも使用し、顎の機能を支えるエネルギーを高めます
▷ 顎・頚椎・頭蓋の整体
・顎関節の歪みを整えるソフトな手技(無理な矯正は行いません)
・頭蓋骨・首のゆがみを整え、全体の緊張バランスを調整します
▷ 食いしばり・セルフケアの指導
・食いしばりの癖を軽減する呼吸法・習慣改善
・夜間マウスピースの検討や、寝る前のリラックスケアもアドバイス
◆ 最後に:顎のケアが、あなたの不調の鍵になるかもしれません
顎のズレや緊張は、想像以上に全身へ影響を及ぼします。
「肩こり・頭痛がなかなか治らなかったけど、顎を整えたらスッと楽になった」
そんな方も多くいらっしゃいます。
もしあなたが、慢性的な症状がなかなか改善しないと感じているなら、
その原因は**「顎」にある**のかもしれません。
お気軽にご相談ください。
お電話ありがとうございます、
こころね整体院でございます。