抜け毛・白髪・髪のパサつきは“腎”と“血”のサイン

抜け毛・白髪・髪のパサつきは“腎”と“血”のサイン

〜髪に現れる内側からのSOSを見逃さない〜

「最近、シャンプーのたびにごっそり髪が抜ける…」
「白髪が急に増えてきてショック」
「髪が細くパサついて、まとまらない」

こうした髪の悩み、年齢やストレスのせいと片づけていませんか?

東洋医学では、「髪は血の余り(けつのあまり)」とも言われ、髪の状態は体の内側、とくに“腎”と“血”の状態を映す鏡とされています。
今回は、髪の不調が教えてくれる体からのメッセージを、東洋医学的に解説します。


◆ 髪の不調と東洋医学の関係

▷ 「腎は髪をつかさどる」

東洋医学では、腎(じん)は生命エネルギーの源であり、成長・老化・生殖・骨・髪をつかさどる臓です。
腎の力が弱まると、髪に栄養が届かず、次のような変化が出てきます:

  • 抜け毛が増える

  • 白髪が増える

  • 髪にハリ・ツヤがなくなる

特に更年期前後や慢性的な疲労の蓄積がある方は、“腎虚(じんきょ)”のサインとして髪の変化が現れやすいです。

▷ 「血(けつ)は髪を養う」

血は、髪に栄養と潤いを与える存在です。
血が不足すると、髪が乾燥し、細く、抜けやすくなります。

「最近顔色が悪い」「立ちくらみやめまいがある」
こうした症状もある場合は、**血虚(けっきょ)**の可能性が高いです。


◆ 髪のトラブル、タイプ別チェック

症状 東洋医学的原因 特徴・同時に出る症状
抜け毛(特に分娩後・更年期) 腎虚 腰や膝がだるい、疲れやすい、頻尿
白髪が急に増えた 腎精の不足 耳鳴り、視力低下、老化サインが加速
パサつき・細毛 血虚 顔色が悪い、動悸、不眠、肌の乾燥
頭皮のかゆみ・湿疹 肝熱や血熱 イライラ、のぼせ、目の充血

◆ 当院でのケア方法:髪は内側から変えられる

「シャンプーや育毛剤で何を使っても効果がない…」
そんなときこそ、体の内側から整えるアプローチが必要です。

▷ 鍼灸施術

  • 腎の力を補うツボ(腎兪・太谿・三陰交)でエネルギーをチャージ

  • 血を補うツボ(血海・肝兪・膈兪)で栄養を巡らせ、髪に潤いを

また、頭部や後頚部への刺鍼により、頭皮の血流もダイレクトに促進します。

▷ 骨盤・背中の整体

  • 骨盤のゆがみを整え、ホルモン・自律神経の流れをスムーズに

  • 肩や首のコリを緩めて、頭部への血流改善にもつながります

▷ 日常生活でできる髪ケア(体質別)

  • 腎虚タイプ:早寝・温かい黒い食材(黒豆・黒ごま・海藻など)

  • 血虚タイプ:鉄分を意識した食事(ほうれん草・レバー・なつめ等)

  • ストレスタイプ:呼吸を深く、夜のスマホを減らす


◆ 年齢のせいにしないで。髪は“体の声”です

「もう年だから仕方ない…」とあきらめてしまう前に、
髪に現れる変化を“今のあなたの体の声”として受け取ってみてください。

体を整えれば、髪は必ず変わっていきます。
見た目だけでなく、体の中も元気にすることが、本当のエイジングケアです。

こころね整体院